旅に出よう

先日、テレビで面白い話を聞きました。

 

ある日本人男性が、アメリカでニューヨーク行きの切符を買おうとして、駅の窓口で

to New York.

と言ったところ、切符が2枚出てきました。

two New York.

と間違われたようです。

(あっ、ニューヨーク方面だから、for New Yorkだった。)

と思って言い直すと、今度は切符が4枚。(fourと間違われた。)

そして「えーっと、New York.

と言い直すと、今度は8枚でできたそうです。(eightと間違われた。)

 

8枚も切符を買っていませんが、私も若い頃、似たような経験をしました。

○○年前(内緒)まだ独身だった私は、当時勤めていた会社の同僚とパリに行きました。

私は、ロワールにあるシャンボール城に行きたかったのですが、友達は「そんな遠いとこ行くのん不安や。」と言うので、1人で行きました。

パリ・モンパルナス駅でTGV(日本の新幹線のような電車)のチケットを買う時に

to Blois(城の最寄り駅).」と言うと、切符が2枚出てきました。

そのまま2枚買って1枚は捨てようかと考えましたが、結構高かったので1枚返品して欲しいと頼みました。

窓口の駅員は「2枚って言うたやんか!」といった感じで怒り、かなり文句を言いながらも返金してくれました。

 

切符を手にし、2時間ほど電車に揺られてお城のある駅に着くと、なんと、乗るつもりだった格安バスが、シーズンオフのために運休していました。

引き返そうかと迷いましたが、(せっかく遠くまで来たんやし。)と思ってタクシーに乗りました。

30分ほどで、シャンボール城に到着しました。お城は、とても静かな森の中にあり、

私の父と同い年のタクシーの運転手さんは「帰りはタクシーがつかまりにくいよ。」と、メーターを倒して待っていてくれました。

自然に囲まれたお城は、優雅で壮大でしたが(そこまで苦労していくほどでも無かったかなぁ・・・・・・。)といった感じの、まぁ(よくあるヨーロッパの古城)でした()

 

パリのホテルに戻った時、バスに乗るつもりであまりお金を持ってなかったので、財布の中のお金は残り100円ほどでした。

(初めに払いすぎた切符代金を返金してもらっていなかったら、どうなっていたことか・・・・・・。)と、ゾッとしました。

日本と違い電車の便が少ないので、帰宅が深夜になってしまい、友達から「あんたの死体がセーヌ川に浮いてたら、どうしようかと心配していた。」と言われました。

 

その時は若かったせいか、何も考えず気の向くまま行動していましたが、冒険だったなぁと思います。

他にも、独身時代にはニューヨークでスリ(?)に追いかけられたり、イギリスで他の国の留学生と言い合いしたり、インドで食中毒にあったり、ウイーン楽友協会のコンサート中に倒れた事もありますが、ハプニングを乗り越えてきた経験は、今となっては良い思い出です。

 

今でも、また海外旅行に行きたいのですが、歳のせいか胃腸が弱くなってしまい、脂っこいものが食べられないので行けそうにありません。

生徒のみなさんは、若いうちに、どんどん海外へ行って冒険してください。